神功皇后と海の権益

《日本書紀》によると、晩年の景行天皇は、纏向まきむくの日代宮ひしろのみやから志賀の高穴穂宮たかあなほのみやに移って、そこで崩御までの三年を過ごした。《古事記》の方にはこのことは見えないが、次の成務天皇が高穴穂宮で天下を治めたとある。穴穂とは、今の滋賀県大津市の穴太あのうで、琵琶湖の南西にある。両書…