古代史を語る

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2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

天武天皇評伝(二十) 壬申の乱・二

近江の朝廷では、大海人皇子《おほしあまのみこ》が東国《あづまのくに》に入ったということが聞こえると、動揺する者が多く、ある人は抜けがけして東国へ奔ろうとし、またある人は逃げて山谷に隠れようとしたという。 そこで大友皇子《おほとものみこ》は側…

天武天皇評伝(十九) 壬申の乱・一

「今聞くに、近江の朝廷の臣どもは、余を殺そうと謀っているとか。これによって汝ら三人は、急ぎ美濃国へ往き、安八磨《あはちま》郡の湯沐令《ゆのうながし》多臣品治《おほのおみほむぢ》に会い、戦略の要点を伝えて、まずその郡の兵を興せ。ゆくゆく国司…

「聖徳太子」という呼称について

数日前のことになるが、いわゆる「聖徳太子」について、学習指導要領の改訂案で表記を変更することになり云々、ということが新聞記事になっているのを目にした(聖徳太子、教科書で表記変更は妥当? 国会で論戦に:朝日新聞デジタル)。聖徳太子、という一般…